マッチングアプリをやり始めてから清潔感を出すために美意識が向上した。
外見担当磨きのために色々手を出しているんだけど、なかでも難しいのが眉毛。理容室で整えてもらってそれを自撮りで記録し、輪郭の外側に毛が生えてきたらピンセットで抜くというのを繰り返していたんだけど、自己処理しているせいかだんだんと輪郭がぼやけてくる。
ということでアートメイクなるものを受けてみることにした。

部屋主のアンデルです。実家暮らしが6畳子供部屋で快適に過ごすための術を模索しています。X・Youtubeもやってます。
眉毛は顔の印象を左右するパーツ

鏡を見るたびに気になっていたのが、自分の眉毛の形。
なんとなく左右のバランスが悪いと思っていて、いわゆる「黄金比」という理想的なバランスがあるのは知っていた。試しに自分の顔に当てはめてみると、黄金比に当たる位置に眉毛がほとんど生えていなかった。
下の画像が理想の配置なんだけど、生まれつきの生え方ではこんな形無理。

目や口の形が同じでも、眉毛の太さ・角度・位置が違うだけで人の印象は大きく変わる。凛々しく見えたり、優しく見えたり、さらには年齢すら違って見える。
「あと数mm毛があればもっと自然に整うのに」と何度も思ったけど、生えないものはいくら待っても生えてこない。
ちなみに黄金比はこのサイトの画像をダウンロードして『PhotoLayers』というアプリで透明度を上げ、真正面から撮影した自身の顔写真と写真合成で合わせるだけ。

アートメイクで強制的に眉を黄金比にする

そんな中で出会ったのがアートメイク。黄金比に沿ったデザインをベースにし、足りない部分を補うように仕上げてもらえる。
アートメイクとは、美容医療の一種で皮膚の表皮から0.02〜0.03mm程度の浅い部分に色素を入れる施術。タトゥーのように皮膚の深層にまで色を入れるものではなく、代謝とともに2〜3年かけて徐々に薄くなっていくのが特徴。
施術は3時間で終わる
実際の施術の流れを解説していく。
カウンセリング(20分)

カウンセリングと言っても、持病の有無やアートメイクのリスクや副作用・注意点、医師による診察など形式的なものばかり。
アートメイクを志した人はそんなの下調べした上で来ていると思うので、ハイハイと相槌しておけばすぐ終わる。支払いもこの際に行う。
デザイン決め(約60分)
やってしまったら最後、安易に修正できないので「自分の顔に合う眉の形」「毛並み感を出す or しっかり目の仕上がり」など納得できるデザインを担当のアーティスト(施術者)と時間をかけて話し合った。
私は自身の顔の形(面長)に似合う眉の形(平行ストレート眉)を下調べしておいたので、形は速攻決まった。ただ左右の瞼の筋肉の動きの違いや”片目だけ奥二重”などの顔の特徴などを黄金比と照らし合わせるのに時間がかかった。
その黄金比率を踏まえて、線で結ぶとこんな感じになる。

分かりにくいと思うので拡大してみる。

アートメイクのために眉剃りを控えていたけど、それにしては眉山のムダ毛が多い。眉頭は薄く、眉尻は黄金比の輪郭にまで眉毛が届いてない。これはやって正解だった。
あまり詳しくない人は「取り敢えず黄金比で」と言っておけば、アーティストのお姉さんがいい感じに決めてくれる。
施術(約90分)

痛みは想像より少なかった。例えるなら、針で皮膚を引っかかれてるような感覚。麻酔クリームを塗ってこの状態なので、麻酔なしだったら普通に苦痛だと思う。個人的には施術中の痛みよりも術後のかゆみの方がキツかった。
【実際の画像】ビフォーアフター



術後はかゆみとの戦い

アートメイクにはダウンタイム(回復期間)がある。私の場合、1週間ほど以下のような経過を辿った。
- 【1〜2日目】眉周辺が少し赤く、濃いめに見える(やや違和感あり)
- 【3〜4日目】かさぶたが少しずつ出てきて、剥がれるときにムズムズする
- 【5〜7日目】インクが定着し始めて色が落ち着く。違和感はほぼなし。
このダウンタイム期間はインクが滲んだり治りが遅くなるので、洗顔時に強く擦らないことと汗をかきすぎないようにすることを意識する。従って、筋トレや汗をかく屋外の作業は見送った。
また、施術部位への日焼けもNGなので、擦らないように外出時にはスプレータイプの日焼け止めを使用した。
ワセリンで保湿する

アフターケアのためにワセリンを渡された。最低3日から一週間は塗ることになる。綿棒か清潔にした指で薄く塗り広げるだけ。
乾燥を防ぎ・保護することでインクの定着と施術後の回復を安定させ、シャワーや入浴前に塗ることで水を弾いてくれる効果があるとか。
拭き取りシートでかゆみを誤魔化す

ワセリンと一緒にアフターケア用の拭き取りシートを渡された。若干の麻酔効果もあるらしい。
傷口から黄色い浸出液やかさぶたが出てくる。人前に出るときにそのままにしていると汚いのでふき取ったり、かゆみに心が挫かれそうなときに使う。
就寝時に保護フィルムを貼る

寝具にワセリンや浸出液が付着したり、睡眠中に無意識に眉をこすったりしないようにフィルムを貼る。1袋2枚入り。
最初は無料でくれたけど、2回目の施術のときは有料になってた。その価格、1袋300円。高杉晋作。施術者のお姉さんがダイソーで買える代用品を教えてくれたけど、探すのが面倒だから大人しくフィルムを購入した。
アートメイクは一生物ではない
刺青やタトゥーと違ってアートメイクは一生ものではない。浅い部分に色素を入れるので、1~3年くらいで色が抜け落ちる。
2回目の施術
1ヶ月後に2回目の施術をした。アーティストのお姉さんには
- 眉頭と眉尻が薄くなっている
- にじみはなく定着がいい
言われた。アフターケアをちゃんとしている証拠だと褒められた。うれしい。施術の流れは1回目一緒。
アートメイクをする前の下準備や心構え
アートメイクに挑む前に知っておくと良いことを書き連ねていく。
Instagramで視察する

クリニックを決めるコツとしては「メンズ アートメイク 〇〇(地方名)」で検索してメンズの施術例が多いところにするといい。
いうのもクリニック自身のホームページには症例画像が少ないし、出来がいい症例や映えやすい目元イケメンの写真にしか載せないんだ。
大抵のクリニックはSNSを運用してるし、画像・写真メインのSNSであるInstagramは症例写真を一覧としてみるのにぴったりというわけ。
モニター価格や紹介で支払額を下げる

モニター価格で施術すると数千、数万単位で安くなる。クリニックのSNSで目元を晒す覚悟があるなら受けてもいい。私は5,000円ほど安くなった。
おしゃれに気を使っている知り合いがいるならアートメイクについて聞いてみるのもいい。大抵は紹介者にもポイントが還元されるので、その人に嫌われてない限りは喜んで引き受けてもらえると思う。
「そんな知り合いいないよ」という孤独な人は、SNSで「〇〇クリニックの割引紹介コード発行できます!興味ある人方はDMください」みたいな怪しい手段に手を染めるのもあり。ただし自身の個人情報の取り扱いには注意。
眉の出来はアーティストによる

アートメイクのHPを見ているとランク制を採用しているクリニックが多い。金額は1.5倍くらい違う。一番上は他のアーティストを指導する立場なので経験があると言うわけ。
その経験からヒアリングして患者の理想に近づけることに長けてると思うけど、上のアーティストの施術ほどアートメイクが長続きするというわけではないし、眉の黄金比なんて研修の時点で死ぬほど覚えさせられると思うので根本的にデザインがおかしいことはないと思う。
私は下から2番目のランクのアーティストにした。
【追記】セルフ調節はやっぱ無理

キリッとなった眉毛だけど3ヶ月もすれば元に戻ってきた。眉が理想的な位置に置き変わっただけ。不器用なのもあるけど自分で眉毛をいじるのは難しすぎる。
『眉サロン』という名前そのままの眉に特化したサロンがある。理容室の眉剃りはあくまで剃るだけなので再び生えてくるまでの期間が短い。一方で眉サロンはワックスを使って毛根から引き抜いてくれる。毛根サイドからしてみれば一からやり直しだから生え揃うのに時間がかかるというわけ。やっぱプロはすごい。
だけど1回5000円は高すぎ。Amazonで眉ワックスを試してみて、それでもダメだったら眉サロンを検討しようと思う。

