私は常日頃からウェブ会議などするようなインテリ系IT野郎ではなく、主な使用用途は
動画視聴・ゲームをときどきブログ更新を嗜むブルーワーカーです。休日はともかく勤務中は自宅にいるわけでもないのでデスクにいる時間は少ないですが、ルームツアー動画で他人のデスク環境を覗き見るのが楽しみになり、学習机から電動昇降デスクへクラスチェンジすることになります。
なかでも主流なのは数あるガジェット系YouTuberのルームツアーでは見かけない日はないFlexispot。そんなトレンドに抗って私は怪しげな中華製電動昇降デスクに手を出してしまいました。
部屋主のアンデルです。実家暮らしが6畳子供部屋で快適に過ごすための術を模索しています。X・Youtubeもやってます。
激安電動昇降デスクの特徴
Flexispotなどに代表される電動昇降デスクは脚フレームだけで軽く4〜5万はするわけですが、私が実際に購入した『RadLove』の激安電動昇降デスクだと天板付き23,000円からと半分程度の値段の安価な値段で購入ができます。
天板のサイズや材質もいろいろありまして私の買った110cm×60cmの昇降デスクにしては小さめのサイズや150cm×75cmといった大きめサイズまであります。高いものでも4万あれば買えてしまうので一度は検討する価値はあると思うとです(博多弁)。
◎価格が安い
高価なものと比べると品質・耐久性といった面では差が生まれるでしょうが、昇降するという根源的な部分は変わりません。
私自身細部までこだわるのではなく、致命的な弱点がない限り不満を抱くことがないという大雑把な人間なので人によっては妥協できない部分もあるかと思われます。
シングルモーターだからといって昇降スピードが遅くわけではありませんし、使用や詳細に関しては後述しますが天板を除いて脚部パーツなどの質感が著しく欠けているといった部分は見られませんでした。
◎高さメモリー機能がある
ここまで安価だと高さメモリー機能を削除してきそうですがちゃんと残されています。しかも4つもあります。操作ボタンは事前に取り付けられている鬼目ナットと付属されているネジで左右端どちらかに取り付けることができます。
私の場合、アームレストと干渉するのでさらに端に寄せて木ねじで設置しています。
◎最初からキャスターが付いている
昇降デスク界隈ではメジャーなFlexispotはキャスターが別売りなのですが、この格安電動昇降デスクには付属しています。至れり尽くせりです。
重たいデスクがスイスイ動いて配線整理や清掃をはじめとしたデスクメンテナンス、模様替えの際の移動がスムーズになります。
耐久性に関してはデスクにいろいろ載せて毎日のように酷使しまくっていますが、未だに壊れる様子はありません。
◎耐荷重80kgでそこそこ力持ち
私の選んだデスクだと耐荷重は80kgでした。小太りのおっさんが一人寝そべるくらいならセーフです。
厚さが1.6cmの分離型の天板だったので、天板自体にそこまでの重さがあるとは思えせんがデュアルディスプレイ以上の数のモニターもしくは大型の湾曲モニターを使用している場合、下手をすればデスクが倒壊する恐れがあるので様子を見ながら随時追加していきましょう。
現状私はこのデスクに
などいろいろ乗っけてますが、最大の高さ115cm になると多少ミシミシ言うだけで今のところ何の影響もありません。
ただし脚立代わりに使うと現場猫案件の大惨事になるので絶対にやらないようにしましょう。
次の見出しからはマイナスな点を挙げていきます。
×天板が薄めで一枚板ではない
届いた時点では天板が真ん中から横一文字にぶった切られていて、それを付属されたダボで繋げ、このようになります。
個体によりますが2枚を繋げると少なくとも段差や微小な隙間が発生します。気になる方もいるかも知れませんが、私は1年半使ってきて実用的な部分では気になりませんでした。文字を書くときは下敷きやパットを敷くでしょうし気になりません。見た目的にはデスクマットを敷いてしまえば大部分は隠れてしまいます。
ただ経年劣化のせいか段差がだんだんと大きくなっていると感じます。気に入らなければ最悪、天板のみ別のものにするのも手です。
加えて天板の厚さが気になりました。測ってみると1.6cmしかありません。デスク裏に加工にするにあたってしっかりとねじ止めしたいなら2cmは欲しいところ。
×意外と目立つ配線用の穴
デスク天板の奥側両端に穴が2つありますが、説明書を読む限り配線を通す用の穴です。直径6cmでした。
これを実際活用してみての感想なんですが、コードを通すと結構目立ちます。コードの細い太いにかかわらず目立ちます。結局視界から配線を隠し通すには天板裏やデスク裏を活用するしかありません。
しかもこのように穴を塞ぎつつコードも通す蓋があるんですが、これが逆に足枷になって使いづらいんです。加えてコードが先に1本でも入っていると、その分コードを通すための範囲がが狭くなります。接続端子ましてやACコンセントだとなおさらです。
現在はこのような穴にあてがう充電ステーションを設置しました。
一年半使い込んだ感想
小さめのサイズの天板だからこそ、見えてきたメリット・デメリットがありますので紹介していきます。
◎どこにでも手が届く
ガジェット系YouTuberが電動昇降デスクについて言及する際、「天板の大きさは大きければ大きいほどいい」「大は小を兼ねる」と言っているのをよく耳にしますが、横着の権化の私からすると、デスクの広さより欲しいものが手の届くものがある方がなによりも大事なんです。
デスクが広いということは住宅や部屋と一緒で物理的に空間が広いと開放感にあふれ、様々な物が置けたりと一見いいことづくめなんですが、逆に掃除の手間が増えたり、移動距離が増えたりといったデメリットもあります。
某名探偵は「真実はいつもひとつ」と言っていますが、電動昇降デスクに限ってはそれは当てはまらないと感じます。そもそも2m級の天板を置いたところでその重さで既に剥がれかかっている築40年の床がいよいよ抜けてしまいます。
両サイドにある収納には立ち上がらなくとも手が届きますし、怠惰な私には最高の環境となっています。
ちなみに収納について言及すると
右の逆さまヴァッテンカールには
- ゴミ箱
- キムワイプ、クリーナーをはじめとしたガジェットのメンテナンス用具
- 電動シェーバー、ネイルケア用品、三面鏡などの身だしなみを整える道具
左のAmazon産中華製伸縮式ケーブルトレーには
- よく使う道具を入れた工具箱
- Meta Quest2本体とコントローラー
を収納しています。
◎安価だからこそ気兼ねなく加工できる
高価なものではなく最初に安いものをいじくり回して、自分のスタイルを確立してから品質・質感が納得できるを買おうというのが私の思惑です。
お高い天板ではないので、鬼目ナットを取り付けたり、穴を開けたりと山の神様が見ていたら絶対に神の裁きを食らうであろう雑な加工を躊躇なく行うことができます。
それが面倒であれば、直接木ねじを取り付けたりと失敗前提の様々な実験や試行錯誤ができます。最終的に自分が扱いやすいような配置にすることで公式にはない臨機応変なカスタマイズができます。
実際に天板の両サイドに収納を取り付けるために木ねじでの固定を試みました。安定性やぐらつきに特に問題なく、天板裏がちょっと汚くなるということぐらいしかデメリットしかありません。
鬼目ナットを取り付ける作戦もありっちゃありなんですが、デスク上をすべて整理して且つ体に鞭を打って、デスクをひっくり返すという重労働をこなさなければなりません。
手元を照らすライトと重力に逆うことを前提にねじを取り付けることを承知すれば、遂行できなくはないので比較的楽な『木ネジを直でねじ込む作戦』を決行した次第です。
×物が置けない
当たり前なんですけど物理的な面積がないので物を置くスペースが限られています。
小さな机を最大限に活かす収納を求めてデスクシェルフを設置してみたのですが、奥行の約半分を占拠してしまうという結果になってしまいました。
キーボードや充電器の配線隠しを目的としていたためそれはまだいいんですが、デスクツアーを見てるとセンスのない私にも洒落っ気が出てきて、今度は似合いもしないフェイクグリーンをデスク上に置こうとしたんですが、ただでさえ狭いデスクをさらに狭くしてしまい、「それより置くべきものがあるだろ」と自責の念に駆られました。
そんな訳で現在天板上のは
800円の激安デスクマットの上に
- Keyball44(ゲーム時はワイヤレスキーボード&トラックボールマウス)
- MagSafe充電器&充電スタンド
モニターアーム使用の可動式デスクシェルフには
- 時計
- モニターライトのリモコン
のみを展開しており束の間のミニマリスト気分を味わっております。
もしデスク上に観葉植物やフィギュアを配置しようとしているオシャンティーな方がいましたら、天板を可能な限り大きいものを選択することをお勧めします。
これからも使い倒していく
安価でこんな無理難題にも耐えてくれるこのデスクは貴重な存在です。モーターがぶっ壊れるまできっと使い倒していこうと思います。そのうち原型がなくなってしまうかもしれません。魔改造されていく彼はどのような姿になるかは私自身にも想像がつきませんが、末永く愛用していきたいと思います。
それはともかく電動昇降デスクの価格を見て、導入に二の足を踏んでいる方、ルームツアーでガジェットに目覚め、デスク環境を整えようとしているひよっこさんにお勧めできるデスクです。