今年に入ってからKeyballをはじめとしたキーボード沼に加えて、ビカク沼(ビカクシダ)にハマってしまいました。
ビカクシダはコルク板や木の板などに固定する『板付』を行い、壁掛けすることで
などのメリットがあるので、現状、鉢植えや苔玉には手を出さず、板付けにしかしていません。
しかし、壁掛けができるとは言っても、数が増えてくると置き場所がなくなってしまいます。
ということで突っ張りタイプの壁面収納を使い、DIYで『ビカクウォール』なるものを作ってみました。
部屋主のアンデルです。実家暮らしが6畳子供部屋で快適に過ごすための術を模索しています。X・Youtubeもやってます。
管理株が増えてきた
ホームセンターで アルシコルネ・アフリカ を購入してからビカク沼にハマってしまい、さらに ネザーランド の鉢を追加購入し、株分けをしました。
思いのほか成長点が多く、5株にもなりました。
その中でも株分け直後にポットで管理していた3株は成長点そのものが小さく、どれかは枯れるかと思ったんですが、意外としぶとくて全株生き残っています。
湿度高めの収納ボックスで管理していたところ、株が安定してきたので板付けすることに。
ネザーランドの成長日記は下記に。
しかし、これまで使っていた子供部屋備え付けの『木製4連ハンガーフック』では数が足りなくなりました。
そこで以前からDIYを検討していた『ビカクウォール』なるものを作り出そうとした次第です。
実際に作ってみた
『ビカクウォール(ビカクシダウォール)』とは、ビカクシダという観葉植物を壁に飾る方法で、壁や天井に穴を開けずにビカクシダを飾ることができます。
「ビカクウォール 作り方」で 検索すると、個々人の住環境に合ったビカクウォールが見られます。
数多のビカクウォールから再現できそうな良い部分を摘まみつつ、足りない脳みそから知恵を絞り出し、持て余していた資材を活用。
この部屋のコンセプトカラーであるウォルナット×ブラック×グリーンに調和するように妥協とこだわりを重ね、DIYしてみました。
【第一形態】メッシュパネルのみの基礎
天井と床で突っ張るタイプの壁面収納はいろいろありますが、最終的には『ラブリコ』を選びました。
ラブリコは耐荷重10kgの通常タイプに加え、自転車やテレビを壁掛けできる耐荷重40kgの強力タイプがラインナップされています。
今回、ビカクウォールをDIYするにあたり、
を視野に入れつつ、後述する棚板を設置したかったので、耐荷重が40kgの強力タイプを採用。
2×4材はホームセンターでラブリコの説明通り(床から天井までの距離-120mmの)長さにカットしてもらいました。
板付したビカクシダを引っ掛けるメッシュ部分は、必ず視界に入るので、奮発して5,000円弱もするラスティーのメッシュパネル(黒、88×86cm)にしました。
『重厚感のある外枠』と『主張し過ぎない細めの網目(ひし形)』が気に入っています。
一方で、塗料は余っていたダイソーの『ウォルナット』を使いました。研磨もしていません。
メッシュパネルはこだわったのに、塗装は妥協をするという矛盾をご覧に入れたところで、第一形態の紹介を終えたいと思います。
【第二形態】ダクトレールの追加
第二形態ではダクトレールを追加しました。
元々天井に設置していたダクトレールですが、築40年にもなる子供部屋の建材は思ったより脆く、ビス穴が目立つので、ビカクウォールと一体化することにしました。
真上からだと棚板に置く植物にまで育成ライトの光が届かない&光を直下に当てると葉焼けしそうなので、ラブリコの支柱から45cmほど離しています。
結果的に塗装するので、材質にはこだわらず、安価な90cmの木材を半分にカット&1mのダクトレールに合う長さの木材をチョイスしました。
【アルティメット最終形態】折り畳み式二段棚の追加
他の観葉植物と胞子培養中のリドレイを「育成ライトのお零れにあずかれないか」と画策していたところ、参考にした方々のビカクウォールの多くに棚が付いていたので、それに倣った次第です。
棚板はフィーリングで何となく選んだアカシアの1×8材を木工用ボンドとビスで無理やり面積を拡大する『魔改造』を行い、2.5個分の奥行47.5mmにしました。
また、ビカクウォールを出入口近くに設置するにあたって、模様替えや大型家具の搬入時に妨げにならないようにL字金具には折りたたみ式を採用しました。
ここは私が唯一、オリジナリティを出したところです(起源主張)。
これが正解でした。想定した通り、荷物の搬入に便利ですし、今後メッシュパネルが埋まっても、棚板にビカクシダスタンドを置くことである程度の拡張ができます。
畳んだ際もアカシアの板目が装飾みたいでこれはこれでいい感じです。
【作ってみた感想】割といい(小並感)
【メリット】位置変えも管理も楽
フックを壁にねじ込む場合、賃貸だと原状回復の問題があると思います。
そして、ビカクシダの大きさに関わらず、フック一つにつき、一つしか掛けられません。しかしメッシュパネルだと、面積分だけビカクシダをかけられます。
育成ライトやサーキュレーターとの距離の調整も一瞬です。
また、「(ビカクウォール自体を)もう少しずらしたい」という場合も、床から天井の高さは基本的に部屋のどの場所も一緒なはずなので、多少手間ですが可能なのではあります。
【デメリット】場所を選ぶ&壁が埋まる
ビカクシダに限らず、観葉植物の育成方法を調べると、基本的にエアコンの風の直撃は避けるように注意書きがあります。
窓際はそもそも開閉の邪魔になるし、冬季に室温を上げても窓際の温度は低く、成長が止まってしまうこともあるようです。
そうなると設置場所が限られてくるので、自室のインテリアと配置を相談する必要があります。
株が増え始めたら検討してもいい
ビカクシダ愛好家の方々は壁がうまるちゃん程の夥しい数の株を管理してらっしゃいます。
ビカク沼にハマりだして、「あれもこれも」と手を出していくと、株が増えていくと管理が大変です。
ビカク中毒になっているならともかく、インテリアのアクセントとして管理するのであれば、ここまでする必要はないと思います。
『楽である』ことと『ビカクシダが映える』が両立できる管理方法なので、沼に浸かる覚悟がないのであれば、他の手段で管理したほうが良いかもしれません。
胞子葉がせり出して、動線の邪魔にならないのであれば、メタルラックに引っ掛けることもできますし、キャスター付きのラックなら、『日中は窓際に持って行きつつ、日光に当て、夜はインテリアとして眺める』といった芸当も可能です。
【総計 11,040円】ホームセンターで材料を揃えれば楽
今回第一形態に掛かった詳細をお伝えします。
メッシュパネルはダイソーでも売られていたので、結束バンドで連結すれば、さらに安価に作ることができそうです。
木材はもちのロンのこと、ラブリコやその類似商品がホームセンターで大体売っています。
さらにさらに、ホームセンターでは木材購入ついでにサイズ指定でカットまでしてくれるので、事前に天井から床までの距離を測り、設置場所の計画から、将来の未来予想図を描いておけば、後は組み立てるだけで、半日もかからずに作業を終えることができます。