歯列矯正って、興味はあるけど「痛そう」「高そう」「本当にやる価値があるの?」と迷う人は多いと思う。
私も出っ歯や口元が気になりながら何年も踏み切れずにいた。しかし、コロナ禍をきっかけにワイヤー矯正を始め、約2年半かけて治療を終えた。
この記事では、実際にかかった費用や治療期間、痛み、矯正中に困ったこと、そして「早くやればよかった」と感じた理由まで、体験談を交えながら紹介する。
これから歯列矯正を考えている人の参考になれば幸い。

親の脛を喰らうサトゥルヌス、略して「サトル」です。実家暮らしの6畳子供部屋から、人生の最適化を発信しています。X・Youtubeもやってます。
今回紹介したモノはもれなくアフィリエイトリンクが貼り付けてあります。私のことを応援しても良いという、稀有な方はそちらからお願いします。
至極真っ当な方にはセルフ検索でのショッピングをお勧めします。
きっかけは口呼吸と出っ歯

記事早々汚い話だけど、幼少期はティッシュで鼻をかむ音で周囲に気付かれるのが嫌で、鼻をすすって過ごしていた。すると鼻が詰まり、今度は口呼吸になるという悪循環に陥った。その影響もあってか、蓄膿症になり、さらに出っ歯や口ゴボも気になるようになった。
そんなある日、部活仲間と撮ったプリクラを見返していたときのこと。そこには、笑った顔から歯が露出した「ねずみ男」が写っていた。
……と思ったら、それは紛れもなく自分自身だった。
「でやんす」とか語尾が付きそうな顔をしている自分を見て、心の中で軽く戦慄した覚えがある。プリクラを見た友人たちが笑いながら感想を言い合う中で、「これが自分なのか」と妙に印象に残った。
そこから強烈なコンプレックスになったわけではない。しかし、歯並びや口元は少しずつ気になるようになっていった。
コロナ禍のマスク社会が好機に

そしてコロナ禍。皆がマスク着用を余儀なくされ、口元や顔の一部が隠れることで、美容へのハードルが下がり、髭脱毛など自分磨きを始める人が増えているという話を耳にした。
コロナ禍が続いていた2021年、これは自分にとっても好機だと思った。実家暮らしで蓄えたマネーパワーを解放し、以前から気になっていた歯列矯正に挑むことにした。
健康寿命にも影響あり

私には94歳になる祖父がいる。足や聴覚には衰えがあるものの、歯に関しては今でも健康で、銀歯や入れ歯のお世話になっていない。身内ながら、その健康ぶりには尊敬するものがある。
調べてみると、残っている歯の本数と健康寿命には関連があるという研究報告もあり、高齢になるほどその傾向が見られるんだとか。
また、自分の歯でしっかり噛めることは、食事を楽しむだけではなく、体のバランス維持や認知機能との関連も指摘されている。(ChatGPT調べ)
歯は単に食べ物を噛むためだけのものではなく、健康を支える重要な要素なのだと思った。
選んだのはワイヤー矯正

歯列矯正には、ワイヤー矯正、透明なマウスピースを使用するインビザライン、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正など、さまざまな種類がある。どの方法にも共通して言えることだけど、矯正には時間とコストがかかる。治療期間は症状の程度や治療方法によって違うものの、数ヶ月から2〜3年ぐらいはかかるのが一般的。
そのなかで私が選んだのはワイヤー矯正。「歯列矯正の中では比較的安かったから」という、あまりにも単純な理由。
矯正器具が目立つというデメリットはあるけど、当時はマスク社会だったから、見た目を気にする必要があまりなかったというのもある。
掛かったのは70万・期間は2年半

歯列矯正で最終的にかかった金額は、消費税込みで
- 診断料 22,000円
- 矯正料 440,000円
- 調整料 5,500円(月1回)
となる。
開始から2年半で矯正器具が外れたので、調整料は30か月分で165,000円。矯正前の歯石除去など細かい費用も含めると、最終的には70万円ほどかかった。
とくにクレジットカードで44万円を一括決済した時はかなり緊張した。
これでも比較的安いほうで、インビザラインや芸能人が行うような裏側矯正は技術が必要になるから、元の歯の状態によってはさらに期間が延びたり、費用が高額になる場合もある。
実際の治療過程

最初に歯石除去を上下2日に分けて行う。次にレントゲン撮影と、ぬちゃぬちゃした樹脂のようなもので歯型を取る。
取った型は、たまに「こんなに変わったんだよ」と見せてもらう以外、正直なところ用途はよく分からなかった。おそらく今後の治療方針を決めるために使うんじゃなかろうか。
そして矯正装置の取り付け。歯にブラケットと呼ばれる小さなパーツを接着剤で固定し、それをワイヤーでつなぐ仕組みになってる。
ブラケットは目立ちにくいものだったけど、ワイヤーの存在感はなかなかのもので「こいつやってんな~」と普通に気付かれるレベルだった。
定期健診

経過を見るために、最初の2か月は1〜2週間ごとに通わなければならなかった。これが人によっては結構しんどいと思う。
私は歯科医院が家から約2kmと近かったのが救いだった。ある程度歯並びが安定すると、通院は月1回で済むようになる。それでも2年半続くので地味に根気は必要だった。
状態によっては避けられない抜歯

そして避けられないのが抜歯。人によっては親知らずを抜く必要があるし、それ以外にも歯を動かすスペースを確保するため、健康な歯を抜くこともある。
私は親知らずがないという非常にありがたい状態だったんだけど、その代わりに左右の上の歯を抜くことになった。健康な歯を抜くのは後ろ髪を引かれる思いがしたけど、こればかりは仕方がない。
抜歯してできたスペースに歯を動かすために、ブラケットに医療用の輪ゴムを引っ掛ける。これも最初は痛いけど、2〜3日もすれば慣れた。
装着時の痛みや不快感
つけ始めの痛み

矯正器具を装着した際は、不快感や痛みを感じる。つけ始めはまさに地獄。何を食べても痛みというより、謎の違和感が走り、「これが何年も続くのか」と、自分で始めたことながら軽く絶望した。
しかし人は慣れるもので、一週間もすれば違和感はなくなった。調整のたびに痛みは感じるけど、1〜3日ほどで収まる。慣れって恐ろしいね。
口内炎

ワイヤーの先端が危なくないように折り曲げてあるんだけど、その部分が口の中に当たり、粘膜を傷つけて口内炎ができることがある。
よっぽど痛いなら歯医者で再調整してもらう。面倒なら矯正用ワックスで摩擦を減らしたり、口内炎パッチで保護したりする方法もある。
食べカスが詰まる

ワイヤー矯正はインビザラインのように矯正器具を外せないため、装着したまま食事をすることになる。その結果、食べカスが詰まりやすい。これが非常に不快で、うがいをしてもなかなか落ちないため、タフトブラシや歯間ブラシが欠かせなかった。
私は矯正前から口腔ケアには気を使っていて、Panasonicのジェットウォッシャーを持っていた。ノズルから水流を出して汚れを洗い流せる製品で、矯正器具との相性がいい。歯磨き前に使うとかなり楽だった。矯正中に買ってよかった物の一つだった。

口内や歯への健康意識が高まった

これを機に毎日フロスをするようになり、フッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を使うようになった。歯を磨いた後に間食をすることもなくなり、完全に習慣化してる。
歯列矯正は歯並びを整えるだけじゃなく、口内ケアそのものを見直すきっかけにもなった。
歯列矯正は人生で早くやるべき自己投資だった

歯は365日、毎日の食事で使う体の一部。決して安い治療ではないけど、早いうちにやっておく価値は十分あると思う。まして歯並びや口元にコンプレックスを抱えているなら、なおさら。
小児歯科に通っていた頃、診察台に横たわりながら親と歯科医が歯列矯正の話をしているのを聞いていた。30万円かかるということで、その話は見送られた。
今だから思うけど、あの時は横から口を出してでも「やりたい」とお願いすべきだったと少し後悔している。
もし歯並びや口元が気になっているなら、一度矯正歯科で相談してみる価値は十分ある。私と同じように、「もっと早くやっておけばよかった」と思う日が来るかもしれない。

