皆様はデスク周りの配線はどのようにして整えているだろうか。
もともと私はデスク裏の配線整理にケーブルトレーを使っていた。ケーブルの長さを見直したり、L字コネクタやマグネットフックやマグネットクリップを流れを整えたり、はたまた電源タップをモニター裏に配置するなどの試行錯誤のもと、ケーブルトレーを無くしたという壮絶な過去を持つ。
それでも垂れ下がるケーブルは存在するものでどうしたものかと頭を悩ませていた。
ようやっとまともになったのはUnderwareというケーブルマネジメントのおかげ。今回は3Dプリンターを購入したら是非やってほしいUnderwareについて書いていこうと思う。

部屋主のアンデルです。実家暮らしが6畳子供部屋で快適に過ごすための術を模索しています。X・Youtubeもやってます。
Underwareとは

UnderwareはHands on Kaite氏とBlackjackDuck氏のもと共同で開発され、今ではGithubでさまざまなアタッチメントが開発されている、ケーブルマネジメントシステム。ガジェットやデバイスなどをデスク裏に設置しつつ、そこから垂れ下がる配線をと綺麗に整理することができるオープンソースかつ拡張可能なフレームワーク…すごく直訳感が出てるけど、それはその通りでGoogle翻訳のもと半分ぐらいそのまま書いてる。
簡単に言うと、MultiBoard(メッシュ状の下地)を設置、その六角形のタイルにパーツをはめ込むスタイル。
“3Dプリンター”や”ガジェット”の文字で食指が動く人の99.9999…%が知っているであろう『Grifinity』というシステムの天板裏verだと思ってもらえればいい。多分。
ちなみにUnder”ware”であってUnder”wear”(下着)ではない。
こどおじデスクのビフォーアフター
ビフォーアフターを見てみよう。



右下は本来PCがぶら下がっているので、普段はもうちょっときれいに見える。
「思ったより整理されてなくね?」と思った方もいるかもしれない。それはごもっともで、実は配線はまだまだ減らせるし短くできる。それは記事の後半で書いていく。
実際に作ったパーツ
天板裏配線整理に実際に使ったパーツや気づいたことを書いていく。各種パーツはMakerWorldなどダウンロードはできるので頑張って探してほしい。
→UNDERWARE(Hands on Kaite氏)
→UNDERWARE 2.0 -THE INFINITE COLLECTION(BlackjackDuck氏)
基本的なパーツはオールインワンパックに入っているから、Bamboo studioにダウンロードして使わないものは削除したり、何個か必要な場合は複製する。
Multboard
根源になる六角形のメッシュ状の網。作成の流れは下記の通り。
- Multiboard Planerで取り付ける場所の長さと横幅を入力し、タイルの必要な数を割り出す
・天板裏一面を一挙に印刷するのは不可能なので分割する必要がある。
・A1 miniだと6×6が限界。
・Underwareの場合、『Mounting→Mount Type→Simple Flush』にする。 - 割り出したものをSimple Tile Generatorで3Dモデルとして作製する
・作製といっても行と列のタイル数を入力して角や向きを指定するだけ。 - タイルを印刷している間に配置を考えたり、印刷物を設計する。
・この妄想している時間が一番楽しかったりする。
肝心の取り付け方法は数多に空いてるネジ穴から直接天板に打ち込むストロングスタイル。なので天板を傷つけるという覚悟と向き合うことになる。
Hook&Grooves

フックなのかホックなのか、正しい読み方はよく分からない。
L・M・Sのサイズバリエーションがあり、それぞれ使用するコネクター数が異なる。
配線整理用途ではSサイズは小さすぎるため、主にLとMを使用している。
有線イヤホン程度ならMサイズ1つで十分まとめられるし、
極太ケーブルや2〜3m級の長いケーブルは、複数個使ってぐるぐる巻きにするとすっきり収まる。
Sサイズは、一度はめたスライスコネクターを外す“工具”として便利。
Item Holder



数値を入力するだけで、電源アダプターやガジェットをぴったりサイズで吊り下げられるホルダーを設計できる。
ケーブル穴や窓の位置も設定可能。(URL→Parametric Model Maker)。
私は
- モニター用ACアダプター
- 電動昇降デスク用ACアダプター
- マイクロキーボード
- コントローラー
のホルダーを作成した。 有名メーカーのガジェットであれば、既に3Dデータが公開されていることも多いので、 まずはBambu StudioやMakerWorldで検索してみてほしい。
MultiConnector(スライスコネクター)

ブラウザ翻訳では「スライスコネクター」と表示されるが、
ファイル名は MultiConnector(マルチコネクター) になっていてややこしい。
Item HolderとHookをつなぐ、配線整理の中核パーツ。
使用数が多いため、基本的に量産することになる。
Cable Cover

壁に配線を沿わせる際によく使われる配線カバーのUnderware版。
天板裏なら普段は見えないので複数本ならともかく、1本のケーブルにフィラメントを使ってられないっていうのが正直なところ。と思っていたら細いケーブル用のフィラメント節約verがあった。テプラでラベリングしておくと、どの配線か分かりやすくておすすめ。
Snap Connector

長円形の突起があるコネクター。ケーブルカバーに使う。先にケーブルカバーの穴に完全に固定されるまでグルグルと回してから設置する。
フィラメント費用は2000円弱
試行錯誤で使わなかったパーツを除いて、
仮に一発でこの構成を作れたとしても、フィラメント消費は 1kg強。
私が使っている 1500円台/kg のフィラメントなら、2000円もかからない(電気代は除く)。
拡張性があるシステムでこの値段は安いんじゃないかと思う。
木ネジは DIY をする人なら余ってると思うので 実質0円。
【感想】Underwareはケーブルトレーの上位互換ではない
- 導入コスト・設置の手軽さ → Underware < ケーブルトレー
- 見た目のスッキリさ → Underware > ケーブルトレー
詳しく解説していく。
時間がかかる

印刷時間も含め、構築には 約5日 かかった。
「今すぐやろう」と思ってすぐ完成するものではない。むしろ待ち時間やある程度組み上がって使用していくなかで「この配線取り回しが悪いなぁ」といった気づきを反映したりして、細部まで突き詰める方が満足度が高いと思う。
入れ替えが面倒

ケーブルやアダプターを適当に放り込めるケーブルトレーと違ってUnderwareはタイルにパーツをパチパチはめ込むスタイル。
- 天板を交換する場合
- 重いものを吊るす構成に変更する場合
は MultiBoardを剥がす必要 があり、これが非常に面倒。
当然、そこに付いているパーツや配線もすべて外すことになる。
ケーブルトレーと併用すれば多少楽になるが、
なるべくUnderwareで統一したくなるのが男の子の性。壊れるまで半永久的に添い遂げる覚悟のあるデバイスやガジェットが手元にある場合は手直しの機会が少なくなるかもしれない。
先に配線自体を最適化すべき
ビフォーアフターでも書いたけどUnderwareを施工する前に
- L字コネクタで最短経路にする
- そもそもケーブルを短いものにする
といった見直しは必須。
これが整理した配線図なんだけど


実際の配線図を見ると、かなり雑然としている。
電動昇降デスクだけでアダプターが2つあり、固定位置の都合で支柱をまたぐ必要もある。
ということで改善案。思いつくだけでも
- デスクトップPC →ノートPCに変更
- モニターをPCにTypeC一本で給電、映像出力できる機種に変更
- モニターの電源をモニター裏タップからとる
- Quest3充電ケーブルをデスク外電源へ移す
がある。さすがにモニターやPCを新調していたらキリがないので2,4を実行してみた。

普段通りにPCを吊り下げているというのもあるけど多少はマシになった。やはりケーブルの本数自体を減らすことが重要。
情報が少なすぎ

YouTubeで検索しても、
- Hands on Kaite氏
- 海外勢2〜3人
- 日本人だと芭蕉氏
くらいしか情報がない。
Underwareでググっても、MakerWorldか日本語訳されたRedditしか出てこない。
実際、私は海外の動画を視聴したけど、読解力がないせいで不要なものを印刷したり、必要なパーツを刷り忘れたりして、かなり時間をロスした。
同じ轍を踏まないようにこの記事が、Underware導入の大まかな参考になれば幸いだ。
Underwareは究極の自己満
天板裏の配線は、座っていれば基本的に見えない。
正直、ある程度まとめて収納しておけば問題はない。
それでも、あえて配線を徹底的に美しく整える行為は、
無益で完全なる自己満足 。
ただし、2000円で足にケーブルが当たらなくなってデスクを下から見上げると夥しい六角形が規則的に並んでいる光景を拝めるのはUnderwareだけ。
私はこの景色を一緒に眺める仲間を募集します。

