【定期更新記事】レカノプテリス・シヌオサ(L. sinuosa)を流木付けにする

レカノプテリス
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レカノプテリス・シヌオサは、ゴツゴツとした根茎と独特な見た目が魅力の着生シダ。だけど流通量が少ないこともあり、ビカクシダほど板付けや株分けに関する情報は多くない。板付けするにあたって色々と調べたものの、欲しい情報がなかなか見つからなかった。

そこで、この記事では現地の生育環境から考える板付けのメリットについても解説していく。またレカノプテリス・シヌオサを実際に株分けして、流木へ板付けした手順を写真付きで紹介する。

これからシヌオサに限らずレカノプテリスを板付けしてみたい人の参考になれば幸い。

アンデル
アンデル

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レカノプテリスはアリ植物

切断面から空洞が確認できる。

レカノプテリス・シヌオサ(Lecanopteris sinuosa)は、マレー半島やインドネシアなど東南アジア~オセアニアの熱帯地域に分布している。

ゴツゴツした根茎は内部が空洞になっていて、現地ではアリが住み着いてフンや死骸、食べ残しを根茎内部に持ち込む。レカノプテリスはそれを栄養源として利用している。

「アカオオアリ属」などは、レカノプテリスをはじめとしたアリ植物と強く結び付いて樹上生活に適応し、植物と共生関係を築く種が多いことで知られるんだとか(ChatGPT談)

板付は現地の自生環境に近い

レカノプテリスは着生植物なので土に生えるよりも樹木の幹や枝、湿った岩場に着生していることが多い。自然下では土のような保水層がなくて、雨が降っても余分な水はすぐ流れ落ちる。つまり現地環境を再現するなら、

  • 水苔や流木への着生
  • 湿度60~80%
  • 風を当て、水やり後にしっかり乾く環境

が理想。レカノプテリスが必要としている条件を満たす、ビカクシダと同じ板付けや流木付けはかなり理にかなっているというわけ。

作業過程

用意するもの

手順点を軽くまとめるとこんな感じ。

  1. 着生材の下準備
  2. シヌオサの株分け
  3. 向きの確認
  4. 水苔を巻きつける
  5. 株をテグス(結束バンド)で固定
  6. 全体を整える

詳しく解説していく。

着生材の下準備

流木やコルク、ヘゴ板などビカクシダと同じような着生材でいい。
シヌオサに関しては細長い根茎が直線的に成長する。ここら辺は好みだけど広めの板より流木とかの細めの着生材がおすすめ。私は海岸で拾ってきた長さ20cmの流木(塩抜き済み)に着生させることにした。

表面の凹凸や形を吟味して表面を決めたら、針金フックの穴を開けておく(アルミ線3mmを使用)。自分は不器用でテグスを巻くのが苦手なので、固結びを2回して事前に流木に巻き付けておいた。後から株を固定する際に少し作業が楽になる。

シヌオサの株分け

レカノプテリスの根茎にはジャガイモやイモ科の観葉植物のように栄養を貯蔵する役割がある。水苔の栄養分が申し訳程度あるとは言え、根茎が小さすぎると活着する前に栄養が無くなって力尽きてしまうんだ。根茎はデカければデカいほど良いってことになるけど、そんなこと言い出したら際限ないので最低限5cmぐらいはあればいい。

理科で習ったと思うけど植物は根から水分や養分を吸収するだけじゃなくて、葉で光合成を行ってエネルギーを生み出している。よって胞子葉も必要。新葉じゃない胞子葉が1~2枚あればいい。

株分けにはアルコールで消毒するか、ライターで炙って殺菌したハサミやカッターを使う。今回はすぐに板付したから切断面を乾かしていないけど、リスクを少しでも減らしたいなら、切断面を半日くらい乾かしてから作業した方が安全。

向きの確認

ベストな位置を見つけたけど逆向きだった。

胞子葉を正しい向きで着生させる。ここが重要。変な向きで着生すると胞子葉が本来の向きに戻ろうとして、ねじれたり変形する恐れがある。あと単純に観葉植物として見て呉れがよくない。

板付け前の植物は大抵鉢植えだと思うんだけど、鉢植えだと根茎が横に寝た状態で光が当たって、照射される光の方向によって胞子葉の伸び方が違うから表側なのか見分けが付きづらい。

成長した胞子葉は分かりやすくて、成長点の突起から伸びる(焦げ茶色の)主脈がより濃い葉面が表側。基本的には、その表側が上を向くように着生させるのが自然。

新葉に関してはマジで見分けがつかない。なぜなら主脈や葉面の特徴が顕著になってないから。切り取った根茎から出ている他の大きな胞子葉の向きを参考に判断するしかない。

水苔を巻きつける

細長い着生材は平らな面がないから水苔がこぼれやすい。そこで先に水苔巻き付けておくとポロポロとこぼれずに楽になる。

根茎をテグス(結束バンド)で固定

根茎は堅くて、ある程度はテンションをかけても平気。テグスが食い込もうが根茎をグラつかないことを優先する。最初テグスだけで固定できるかと思ったけど、根茎の表面が硬くてテグスが滑るのか、手で押すと動く。これじゃ着生しない。
そこで奥の手、ビカクシダの板付でも使われる結束バンドでガチガチに固定する。  

全体を整える

さっきも書いたように根茎をグラつかせないことを優先する。根茎と着生材に隙間があったら水苔を追加してテグスを巻くを繰り返す。
飛び出した水苔を抑え込むように巻き付けていけば完成。

上下が間違っていないか再確認

案の定上下を間違えたっぽいので、流木の下側にフック穴をあけて180°反転させた。柔軟な対応が大事。

板付後と管理

必要に応じて密閉

NHK趣味の園芸 観葉植物パーフェクトブック』によると、熱帯植物であるレカノプテリスは高湿度の環境を好むらしい。植え替えで根を整理した後や発根を促したい場合には、高湿度環境で管理することが推奨されている。いわゆる「養生」ってやつ。

植物にとっては空気の流れも大切で、通常は鉢元だけを覆う「鉢密閉」で十分なことが多い。しかし、特に湿度を好む種類や根を大きく整理した株の場合は、期間を限定して株全体を密閉する「全密閉」を行うこともあるとか。

やり方は簡単で葉が当たらない大きさのポリ袋に株ごと入れて密閉するだけ。そうすることで葉からの蒸散が抑えられるらしい。

定期的更新をしていく

何か変化があったら記事を更新していく。続報を待て!!

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